こんにちは!剣道防具工房「源」の室木です!
今週末には全日本都道府県対抗少年剣道優勝大会が開催されますね!
選手が決まってからは多くの錬成会を経てチームワークの向上、
個人の技能の向上に努めてこられたかと思います。
本番では選手全員が力を発揮できるといいですね!!
さて、先日昇段審査前最後の六七八段受審者講習会を受講してきました。
今回は錬成会や、講演会など行事が重なり参加者が少なく私は、
七段受審者の方のグループに入ることになりました。
一日のスケジュールは、午前中に日本剣道形の模擬審査、立ち合いの模擬審査。
午後からは2回目の模擬審査、指導稽古、合同稽古という流れでした。
日本剣道形では打太刀、仕太刀の両方を審査していただきました。
まず1度目が終わった時に講師の先生から、
「この場は教えてもらう場ではありません。十分に稽古を積んでこられた
成果を披露する場です。」と厳しいお言葉を頂きました。
ご指導いただいた内容としては、本当に基本的なことなのですが
「打太刀」と「仕太刀」の関係性の理解です。
「打太刀」は師の位、「仕太刀」は弟子の位、動作は打太刀の動きに
間髪入れずに仕太刀がついていく。この理解を深めなさいということでした。
次に、5つの構え「左上段」「右上段」「下段」「八相」「脇構え」が
出来ていない。特に脇構えの刃の向きに注意しなさい。
多くの受講者が日本剣道形の「かたち」を覚えているだけで、「理合」を
理解できていないということでした。
解説書や講習会資料を読んで勉強したいと思います。
次に立ち合いです。
「室木君は七段受審者の先生に攻め勝つ、他の先生方は若いスピードと
パワーに負けないように」と立ち合い前に課題をいただきました。
1人目の先生との立ち合いでは、1本出頭を面で抑えることが出来ました。
2人目の先生は中心しっかりと割って面を打ってこられる先生でしたので、
無理に勝負せず、出てこられるところをすりあげ、返し、出てこられなく
なったところを飛び込み面とペースをつかめていたように思います。
ですが講評では「次はもっと勢いのある立ち合いを期待します」と
攻めと積極性が足りなかったのかなと反省です。
昼食休憩をはさんで、2度目の立ち合いです。
2度目も同じ相手だったのですが、初太刀で出小手を抑えることが出来、
その後も自分からせめて打つことに徹しました。
2人目の立ち合いでは、恐らく1回目の立ち合いを踏まえあまり
打ってこられないのではないかと思いましたので、初太刀を
先に取りに行きました。
講評では、出小手は評価していただけましたが、あとは打突が弱かったと
ご指導を頂きました。「勢いがない」と指導を受けたことで打ち急いで
しまい、打突が弱くなってしまっていたのかもしれません。
また、私の悪い癖なのですが相手を見過ぎてしまい、棒立ちのまま
相手の打突を受けてしまうことがあります。
特に「あっ。これは届かない」と判断した時は空振りするまで見ています。
「相手の攻めが十分ではないとき、または自分の体勢が十分でないときは
竹刀で相手の鍔元を殺すといったことも研究してください。」
と講師の先生にご指導いただきました。
本来はそこも打てればいいのでしょうが、こういったことも試してみます。
その後の指導稽古では、攻めから打突へスムーズに移れるように一歩攻め
込んでからの打突をご指導いただきました。
その後、2分刻みの回り稽古を11本行い講習会は終了いたしました。
今回の講習会では、技術的なことよりも稽古に対する取り組み方や、
意識の部分の収穫が多かったように思います。
特に講師の先生が「私は少年指導においても、実業団の選手との稽古でも
しっかりと礼法を行い、必ず初太刀はとるようにしています。
そうすることによっても稽古が締まります。」と当たり前のことだけれど
なかなか気を付けないとできないことを八段の先生方は行われています。
残り2か月、今回の講習会で学んだことも実戦していきます!