こんにちは!剣道防具工房「源」の室木です!
大会シーズン真っ只中ですね!
私の住む滋賀県では本日から中体連の県大会です!
昨日まで全日本道場少年剣道大会に出場していた生徒さんは
連日の大会でお疲れかもしれませんが、ここが踏ん張りどころ!
今のチームで試合が出来るのはこの夏が最後です!
1~3年生みんなで力を合わせて少しでも長く今の仲間で
と戦えるように勝ち進んでくださいね!
さて、大会といえば選手はもちろんですが審判員も大仕事です!
極端なことを言えば1本でその選手の人生が変わってしまうこともあります。
そんな審判員ですが、大会によっては何段以上と審判資格が定められている場合も
ありますがサッカーや野球などと違ってライセンスというものはないですよね。
では、どのように勉強しているのでしょうか?
多くの方は各都道府県などで実施される講習会に参加されていることと思います。
私も、伝達講習会や各種講習会には積極的に参加しております!
講習会では「木刀による剣道基本技稽古法」「日本剣道形」「指導法」「審判法」があり、
その中でも「審判法」は必ずといっていいほど実施されますし、時間もかけて行います。
「審判法」では・所作 ・旗の上げ方 ・有効打突の見極め ・反則の見極め、などの確認、
説明が行われた後、試合場に分かれて実際に審判を行います。
最近私が受講する講習会では、3人がグループとなり3試合を審判します。
個人戦の形式で全員が主審を経験するようになっております。
そのほかの受講者も立って審判員と同じ目線で試合を見学いたします。
試合中でも講師の先生が旗が割れたり、有効打突の有無、反則の確認などがある場合は
試合を止めて審判員に確認を行います。
その際特に有効打突の有無については厳しくご指導いただきます。
たとえば「なぜ今の打突が有効打突にならないのですか?」という問いに対しては、
有効打突の条件の何が不十分だったという回答が求められます。
「打突部位を刃筋正しく打突できていなかった」など条件をもとにした回答をしないと、
「勉強してください」と注意を受けます。
私も何度も注意を受けております。。。
旗の持ち方、位置取り、声量、ダメなところは細かくご指導いただきます。
そんな中で「相面」については確認がよく行われます。
特に警察官や実業団選手が試合者の場合、速くて旗がわれることがあります。
あるときお互いに面を打ち、旗が割れ、講師の先生が、
「今のはどちらの面でしょうか?」と全員に問いかけられ面白い現象が起こりました。
試合場を囲むように見学していた受講者がある一点を境に旗が割れたのです。
見る角度によって見え方が異なってしまいます。
位置取りの重要性を改めて感じました。
さらにほかのケースでは相面に見えた打突を見学していた受講者に講師の先生が
「今のはどちらの面でしょうか?」と問いかけた時に、数名の先生が
「恐らくどちらも面を打っていない」と答えられました。
試合者に確認してみると、二人とも「あたっていません。」と答えたのです。
私は片方の有効打突だと思い、まだまだ経験が足りないなと反省しました。
学生の頃は、「絶対俺の面やん!!あの審判見えとらん!!」なんて偉そうなことを
言っておりましたがまさかこんな苦労をされていたなんて知りませんでした。
申し訳ないです。
「審判法」の最後には講師の先生が「審判をするにはこうした審判法の勉強と「ご自身の稽古」をしっかりと行ってください。
稽古が十分にできていないと正しい判定は出来ません!」とよく仰られています。
しっかりと勉強も稽古もして、いずれ大きな大会の審判をおこなっても恥ずかしくないように準備していきたいと思います!