純国産甲手~日本の職人による伝統技術の継承~
純国産甲手
~職人による伝統技術の継承~
このような考えから、「純国産甲手」の開発が始まりました。
「純国産甲手」は警察特錬関係者からの信頼が厚く、全日本選手権出場選手にもご使用頂いています。
全日本剣道演武大会では八段の先生にもご使用頂きました。
これほどまでに、高い人気を誇っているのには、日本の職人の技術が生み出す"高いコストパフォーマンス"に秘密があります。
剣道防具工房「源」のこだわりと
武道具製造への思い
剣道防具工房「源」が販売している「純国産甲手」は、製作のすべての工程を国内工場で行っています。
開発の際には、有段者のスタッフとお客様のご意見を参考に、機能性や安全性などを検討し試行錯誤を繰り返しました。
特にこだわったのは手首の取付角度です。
素手に近い感覚で竹刀を振れるような「理想の角度」を追い求め、現在の形に至りました。
その結果、多くの方に大会や昇段審査といった剣道家の晴れ舞台でご使用頂けるようになりました。
このような質の高い甲手は日本の職人の伝統的な技術がなければ完成しませんでした。
しかし今、職人の伝統的な技術が失われつつあります。
"職人の高齢化、後継者不足の深刻化"
バブル経済の崩壊、大手金融機関の倒産の影響により長年にわたっての不況。
戦後の高度経済成長を支えた日本の製造業はかつてない厳しい状況に陥っています。
日本の武道具製造業では厳しい状況に加え、職人の高齢化、後継者の不足といった、存続にかかわる問題に直面しているのです。
日本の武道具製造業が今後も伝統的な技術を継承しつつ生き残っていくためには、次世代の職人の育成が急務です。
そのためには、伝統的な技術により生み出された「純国産甲手」を、多くの剣道家に知っていただき、その機能性、安全性を実感していただくことが大事なのです。
多くの剣道家に認識していただくために、質の良い武道具を販売し剣道家の方にご賛同頂けるような努力が私たちの使命だと考えています。
「純国産甲手」が高価な理由
警察特錬関係者や高段者の先生方にご使用頂ける理由の一つが、機能性、安全性に対するコストパフォーマンスの高さです。
海外での工場では、剣道具を製作する際に、部品ごとに違う担当者がおり、また別の担当者が部品を組み合わせることで1つの剣道具が生産されています。
それに比べ、日本の工場では、1人の職人が責任を持って部品から組み立てまでを一貫して製作します。
このように一見すると非合理的な方法かと思われますが、甲手ならば甲手頭や布団には作る職人によって若干の形状の違いがあります。日本の職人はそのような違いに対応できる技術力があり、そのために1人が1つの甲手を作り出すのです。
このような製造方法は時間がかかるため、1日に1人の職人が甲手製造できる数量には限りがあります。しかし、その中で適正な利益を確保しないと職人は育っていきません。
そのため、純国産甲手は海外製の甲手と比較すると高価なものになります。
高価なものにはそれなりの理由がございます。
"百聞は一見にしかず"実際にご使用頂き、その理由を理解していただければ幸いです。