痛んだ竹刀を直すには
寒くなってくると竹刀が痛みやすくなってきますよね。
痛んだ竹刀で稽古すると非常に危険。
ささくれが刺さったり、目に入ったり、誤って吸い込んでしまったり。。。
痛んだ竹刀で怪我をするのは自分ではなく、相手です!!
そんな事故につながらないためにもしっかりと稽古前、稽古中、稽古後の竹刀の点検はお忘れなく!
でも、稽古をすると必ず竹刀は痛んでしまいます。
痛んだ竹刀を直すにはどうすればよいか、店長の修理方法をご紹介いたします!
痛んでしまった竹刀
用意するもの
・竹刀削り(簡易タイプ)
・竹磨くん
・胡桃油
・ティッシュペーパーorキッチンペーパー
・古新聞
・作業用手袋
【竹刀削り(簡易タイプ)】・・・竹刀のささくれをとるのに使用します。 この簡易タイプは「刃」がついていないので安全です!ささくれの修理ならこれで十分!! | ||
【竹磨くん】・・・竹刀削りでささくれをとった後に、表面を研磨していくのに使用します! 粗く削れる面と、細かく削れる面があり場合に応じて使い分けれます!そして厚みがあるので持ちやすいです! | ||
【胡桃油とキッチンペーパー】・・・研磨した後に竹刀に潤いを与えるのに使用します。 竹刀は乾燥しすぎると痛みやすくなるので潤いを与えることが大切です!洗顔後の美容液と同じような感じですかね(笑) | ||
【作業用手袋】・・・手が汚れにくく、作業の時もグリップが効くので少ない力で竹刀を削ったりできるのでおすすめです! |
剣道竹刀の修理方法
まずは痛んだ竹刀を床が汚れないように古新聞の上でばらします。
仕組部品を外して竹のみの状態にします。
この時に柄革だけ外さず竹をそらせて削ることもできますが、竹の内側に小さなひびが入りそこから割れやすくなりますので私は全部外します!
多くの竹刀の場合、柄部分に接着剤がついていますので力任せに外すのではなく
柄を木片などで叩き接着剤を剥がしながらばらしてください。
ばらしたら、竹の裏に番号もしくは目印があるか確認してください。
竹刀を再び仕組む際に順番を間違えると今までと逆方向に力がかかってしまい割れやすくなります。
次に「竹刀削り」を使って、ささくれている部分を削っていきます。
この時に削る方向は張り節部分から剣先に向かって一方通行で行います。
逆方向に向かって削ると竹刀の繊維が引っ掛かってしまいささくれを悪化させてしまいます。
また、ささくれている部分を集中して削るとそこだけ凹んでしまい、ささくれやすくなってしまいます。
広い範囲を削るようにしましょう。
ささくれがおおよそなくなれば、「竹磨くん」を使って削った面にヤスリ掛けをします。 ヤスリ掛けをすることで表面の凹凸が減って次にささくれがでにくくなります。
最後に「胡桃油」をキッチンペーパーに染み込ませ竹刀にすり込んでいきます。
乾燥した竹刀に油分が浸透することで耐久性が向上します。
この時にささくれが残っていると指に刺さる可能性がございます。
十分お気を付けくださいませ。
この後は組み上げて完了です。
竹刀の修理方法は人それぞれこだわりを持っていらっしゃるかと思います。
私の方法はご参考程度に見ていただければ幸いです。
竹刀の手入れを丁寧に行っていただき安全な稽古をみなさん楽しんでくださいね!
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